なでしこ銘柄

(2013年10月27日 15:36)

2013年2月に、経済産業省と東京証券取引所が、「なでしこ銘柄」を発表しました。

「なでしこ銘柄」とは、東証一部上場企業の中で、女性の人材活用を積極的に進めている企業として選定された企業です。

なでしこ銘柄は、

1.女性のキャリア支援

2.仕事と家庭の両立支援

の２つの視点と、経済効率の高さを考慮して選定されました。

今回発表された「なでしこ銘柄」は、マルハチロホールディングスや花王など17社です。

異業種の会社を比較する事は難しいため、特定の業種への偏りを避け１業種につき１企業を選定する方法が採られましたが、そのため当選確実と思われた企業が落選する一方で、男性のイメージが強い企業が選ばれるという結果でした。

例えば大同特殊鋼は、女性の比率が低い会社ですが、小学校３年生までの子供を養育する社員は所定労働時間を短縮できたり、半日単位で看護休暇を取得できたりする点が評価されたようです。

経済産業省では、平成25年度より「ダイバーシティ経営企業100選」を進めています。

これは、女性や外国人・高齢者・障害者などを含めた多様な人材を活用して、新製品や新市場の創出、生産性の向上といった成果を上げている企業を選定・表彰する制度です。

女性役員の比率が高い企業は、経営指標が良い傾向にあることや、女性の活躍を推進するために必要なワークライフバランスの環境整備に取り組む企業は、何もしていない企業と比べて正社員１人あたりの生産性が２倍以上も高いという報告もあります。

経済産業省は、なでしこ銘柄の選定とダイバーシティ経営企業100選の取り組みが、女性の活躍を推進する企業の視野を広げる点で相乗効果があると期待しています。

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