明治・大正・昭和の時代を庶民に愛され続けた池田呉服座は、いわゆる大衆演劇場でした。
池田呉服座で催された演芸は地方巡業の歌舞伎、落語、浪曲、漫才と非常に幅が広かったものです。
明治の初めに建てられたときには戎座という名前でしたが、明治25年に呉服座という名前に変わりました。
建築当初はもちろん今のようなメディアはありませんから、池田呉服座のような芝居小屋は娯楽だけではなく、社会主義の演説会にまで利用されていました。
庶民の娯楽の中心、または情報の発信地として非常に栄えていったのですが、昭和に入って娯楽がテレビ・映画に移り、次第に芝居小屋の人気も衰退...。
とうとう池田呉服座も昭和44年5月の興行を持って、長年の歴史に終止符を打ちました。
伝説の芝居小屋として語り継がれていますが、その建物は愛知県犬山市にある博物館明治村に移築され、その貴重な江戸時代の伝統建築を見ることができます。
一度は廃業した池田呉服座ですが、池田市栄本町の映画館跡地を改装して平成22年11月、41年ぶりに復活！
月2回の休館日、年末の休みを除いて、1日2回の公演を毎日開催しています。
大衆演劇に興味がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか？
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