会計検査院

会計検査院は日本の行政機関の一つで、国や法律で定められた機関の会計を検査・監督する役目を持っています。

分かりやすくいえば、国のお金が無駄遣いされていないか、不正に使われていないかをチェックし、指摘するのが大まかな役割です。

日本国憲法第90条1項にも、国の収入支出の決算は、毎年会計検査院が検査し、内閣がその結果を国会に提出しなければならない旨が定められています。

行政機関といっても、国務省や財務省のような機関に属しているわけではなく、独立した機関です。

国会・裁判所・内閣からも切り離された機関なので、国の会計経理を公正に検査することができます。

会計検査院が持つ役割と権限は、以下のとおりです。

・国の収入支出の決算に対する会計検査

・会計経理の監督及び適正化

・決算の確認

・国の会計事務を処理する職員の不正行為によって、国が損害を被った場合の懲戒処分の要求

・賠償責任の検定

具体的にどんなところを検査するのかというと、国の会計以外にも国が出資している政府関係機関、独立行政法人、国が財政援助を与えている地方自治体、各種団体などです。

検査対象の機関から提出された書類から検査する以外にも、実際に現場に出向いて検査することもあります。